7号線を南下

 激しい雨の週末は、街を巡る。訪れたい場所が無数にある、この東北の地。なぜか気持ちばかり焦っているのかも知れない。
この土地に腰をおろしたのだから、じっくりと気のむくまま風のむくままに旅を続ければいい。
 
 国道7号線を走っている最中ずっと、沢木耕太郎『1号線を北上せよ』というすっと前に読んだ本のことを考えていた。Ituneでダウンロードしたボサノバが、旅の友だ。7号線を2時間ほど南下すると、山形県鶴岡に至る。
 
 鶴岡に来た目的は「藤沢周平記念館」を訪れるため。山田洋二監督作品の藤沢周平3部作を観てから、しばらく藤沢周平の世界にはまっていた。藤沢さんの描く歴史の市井ものに、いつもこころ惹かれていた。そしてしばらくして藤沢さんのエッセイを読み、その飾らなさに惚れた。記念館のさりげない存在感がとてもよかった。あるエッセイでの藤沢さんの言葉「他者を理解できる人になりなさい。」
 
 そしてこじんまりした鶴岡の街を自転車で散策していると、「JAPANESE STYLE 鶴岡ホテル」。その佇まいもさることながら、ネーミングが気にいる。静かな街並みがとても気持ちいい。
 
 鶴岡を後にして、酒田へ。「五月雨を集めてはやし 最上川」を横目に、土門拳記念館へ行く。
以前に、筑豊炭田の写真を見て、心揺さぶられた。土門さんが酒田の出身だとは知らなかった。ちょうど中村征夫の特別展示をやっていて、「ジープ島」のサンゴも「東京湾」の生物の写真も素晴らしかったのだが、その二人の写真の色彩があまりに対照的なのが印象的だった。(土門さんはモノクロなので当然なのだが、色そのものではなくて、時代というか、時というか)
 この記念館を取り巻く庭と公園も気持ちいい。
 
 そして帰り道に山居倉庫の欅並木に立ち寄ってみる。夕暮れにたたずむ巨木・欅の並木はずっしりと大きかった。
ただここしばらく木をみると、「如何に倒すか?」ということを考えてしまう自分に笑いがこみあげてくる。
 
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