長良川河口堰

 久しぶりに長良川へ行ってきた。
 
 長良川の河口堰の建設および運用にあたって、日本中を巻き込む論争が巻き起こった。ナチュラリストを中心とした反対運動は、それまで国が独断で行ってきた公共事業のあり方に大きな影響を与えた。1995年、河口堰は運用開始。運用以降、河口堰付近の葦原(あしはら)は瀕死、周囲にはヘドロが数メートル堆積して、自然環境を壊滅状態に追いやっている。しかし国交省は、堆積しているものを依然として「シルト」であると主張し、河口堰による自然環境への悪影響を認めていない。
 国交省の設置したモニタリング委員会の言い分については↓
 
 とにかく川の流れを完全に分断する可動堰は、どう考えたって自然環境に影響がないはずがない。となりの揖斐川と比べたら、長良川の状態が悪いのは一目瞭然だし、こんなものがあったら危なくて川に近づくことができない。いずれ悪影響を認めざるを得ない時が来るのだから、早いうちのほうがいいよ。先送りにしたってしょうがない。恥ずかしいよ。川にこんな毒キノコが生えたら、もう終わりだな。
 
 長良川河口堰は来年で運用から15年を迎える。吉野川では住民投票で可動堰の建設計画がストップした2000年から10年を迎える。
心からこのような可動堰ができなくてよかったと思う。
 
 長良川の問題で活動を続けている長良川市民学習会に参加。http://dousui.org/
 河口堰直上下流のヘドロの堆積状況を映像で見せてもらった。また上流側(淡水域)へもバックウォーターの影響で、34キロ地点(河口堰は5キロ地点にある)までマシジミがほとんど観測されなくなっているそうだ。
 さらに今、揖斐川に最近建設された徳山ダムの水を、長良川に導水路をつくって流すというわけのわからない計画が進行中である。徳山ダムは2008年に完成した、日本最大級のダムだが、これも建設事業そのものに必要性がないと反対運動が活発に行われていた。が、結局建設され、水をためたものの、その水が余っているので、今度は長良川に流すということだ。名古屋市の工業用水と木曽川下流のシジミを守るためというのが、この計画の大義名分らしいが、それもまったく根拠がないことは明らかである。
 正しくないことが、権力によってまかり通る、この国は本当に病んでいる。
 市民学習会のみなさんの、息の長い活動に頭が下がる。
 
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