海坂

 群馬県のJR沼田駅、久しぶりの青春18きっぷ各駅停車の旅のスタート。
 
 目指すは山形県鶴岡市。大好きな作家・藤沢周平のふるさとであり、作品にも「海坂」という架空の舞台として多く登場する。山田洋次映画監督の作品『たそがれ清兵衛』(原作は藤沢周平)などの舞台にもなっていて、いつか訪れてみたいと思っていた。
 
 列車での旅路、途中、川下りで有名な利根川の水上を過ぎる。新潟へ抜けるトンネルでの乗り継ぎ待ち時間に2時間、新潟17:30、村上、あつみ温泉と乗継ぎ、鶴岡へ到着する。
 
 鶴岡にて、「致道館(ちどうかん)」。致道館は、1805年に庄内藩の藩校として、藩主の酒井忠徳(さかいただあり)によって創設される。
荻生徂徠の提唱する徂徠学を教学として、生徒一人ひとりの個性を伸ばし、自ら考え学ぶ意識を高めていくという校風を守りぬいたという。
 致道館という名称は、孔子の論語「君子学んで以てその道を致す」という教えに由来している。
 勤勉の中に、人間の美しさを垣間見た。荻生徂徠について学びたい。
 
 致道博物館では、最上川の漁撈についての展示が充実していた。特に目を引いたのは、イオ漁(サケ漁)についてであり、かつてサケをヤス、鉤、ハサミで捕獲していた。最上川には、サケの千本供養塔が祀られ、サケの大漁時にサケの霊を祭っていた。サケは、単なる収穫物であるのみならず、信仰の対象であったことが興味深い。サケを取り巻く北方の文化圏について想う。
 
 釣り具やでは、庄内竿を見せてもらった。
庄内竿は主に苦竹(にがたけ)という種を材料として作られおり、細いがとても強く、継いで作られているのが特徴。この風土が生んだ、素晴らしい技術。持たせてもらうと、驚くほどしなる。欲しいと思ったが、目が飛び出すほどの値段・・・。
 
 郷土料理の何を食べてもおいしい。「麦きり」「かすべ」など。
 
 藤沢周平の『義民が駆ける』を読み始め、止まらない。
 
 庄内の空気を思い切り吸い込む。
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