社会的共通資本

 宇沢弘文著『社会的共通資本』
 岩波新書
 
 8月に開催した川の全国シンポの実行委員長、宇沢弘文さん。
 
 「ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような社会的装置」 = 社会的共通資本
 
 社会的共通資本は大きく3つに分けることができる。
①自然環境              -大気、水、森林、河川、湖沼、海洋、沿岸湿地帯、土壌など
②社会的インフラストラクチャー  -道路、交通機関、上下水道、電力・ガスなど
③制度資本              -教育、医療、金融、司法、行政など
 
 いくつか印象に残った部分を紹介する。
-日本は世界でも有数の「くるま社会」となって、その陰惨な症候群に悩まされ、人々の実質的生活の内容は著しく貧しいものとなり、その文化的水準は極めて劣悪なものとなってしまっている。
-人間的な魅力を備えた都市とは、まずなによりも歩くということを前提としてつくられなければならない。
-文化とは・・・ 伝統的社会では、「社会的に伝えられる行動様式、技術、信念、制度、さらに一つの社会ないしはコミュニティを特徴づけるような人間の働きと思想によって生み出されたものをすべて含めて、一つの総体としてとらえたもの」
          近代社会では、「知的ならびに芸術的な活動」
 
 最後の文化についての記述は、前述した獅子舞の出来事とタイムリーだった。現代人の多くにとって、文化とはおそらく「芸術、絵画、芸能」といった限定された物事でしかないが、本来は生活そのものであり、営み自体が地域独自の文化であったと言えるのだろう。
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