ルーツ

 木曽の山々は、かつて尾張藩の統治下にあり、木材資源としての木曽木材は重要な資源として守られてきた。
 藩は、山林ごとにランクをつけた。
  巣山(すやま) ・・・村民の立ち入ることを許されない森林地帯
  留山(とめやま)・・・           〃
  明山(あきやま)・・・自由林、しかし五木に関しては許可なしに伐採はできない
 
 持続可能な資源としての森林を、守る術を心得ていたというのだろうか。人間の立ち入ることができない森林。そこには神々が宿る。
 
 僕自身の苗字である巣山家のルーツは、この木曽の山中にある。どうやらこの巣山という山林地域を守っていたか、もしくは管理していたのではないかと推測している。
 祖父からは、木曽の山中にてお殿様が鷹狩に使用する"鷹の巣"を守っていたと聞いてはいたが、それよりもむしろ"巣山"という山林を管理していた方が、より現実的な気がしている。
 
 木曽路、奈良井宿より3キロほど北に位置する木曽平沢という街。奈良井川のほとりにたたずむ小さな木曽漆器で栄えた200戸ほどの小さな街だが、なんとそのうち63戸が巣山姓を名乗っている。江戸末期もしくは明治期に、巣山姓を名乗り、漆器産業で繁栄し、わずかならが各地に拡散していった。
 祖父は松本の出身だが、曽祖父はさらにその北にある池田町に根をおろした。池田町にある本家の墓石は、同じ木曽の出身である島崎藤村の筆で書かれている。藤村はかつて松本で学を修めていたので、曽祖父もしくはその先代がなんらかの交流を持っていたと考えている。
 
 木曽路を歩きながらひたすら、藤村と木曽の山々と木々のこと、そして自分自身のルーツについて想いを巡らせた。
 5月の上旬、街道沿いの桜が力強く咲き誇っていた。各屋庭にモクレンの大きな花房が、まぶしかった。
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ルーツ への2件のフィードバック

  1. 巣山和也 より:

    私の曾祖父が本家(木曽平沢)三男です。
    聞く所によると~今は本家の血が途絶えて、赤の他人が本家を名乗っているとか?ここに本家の血を受け継ぐ者が居ると云うのに。

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