リタイア

 天気のよい休日は、善入寺島までサイクリング。わんちゃん、くろとぼくの異世代チームにて。
 
 吉野川の中洲、善入寺島。吉野川市と阿波町にまたがるこの島は、大正時代まで3000人が暮らし、強制移住させられた歴史を持つ。吉野川の第1期改修工事の際、島は遊水地として国が買い上げた。
 現在では島の周囲の水防竹林は、見事な吉野川の原風景を生み出している。島内は洪水で運ばれてくる肥沃な土壌により、県内でも有数の農業生産地だ。
 
 第十堰から善入寺島にかかる潜水橋・川島橋まで約15キロ、MTBで1時間弱の距離。途中、日本100名水にも選ばれる江川湧水を通る。吉野川の伏流水であるこの湧水は、100名水なんぞに選ばれたために、周囲はアスファルトをつかった公園は造られるわ、観光客のためのトイレは作られるわ・・・、ポイ捨てゴミはあたり一面、といった具合。そんなものに認定されるまでは、静かな、そして流域の人々の生命を支える湧水だった。もう国はこれ以上、手付かずの自然に手を加えないで欲しい。
 
 足を延ばして、川島の里山にある水神滝を訪ねる。静かな田園を静かにペダルをこぎ、30分もいけば里山に入る。山の勾配がきつくなるところからまた30分も歩けば、静かな沢の奥に滝が佇んでいる。ここでしばしの昼食。
 
 MTBをおいた場所まで戻り、いざ、出発。しかし後輪がつかえ、スムーズに進めない。見事なパンクチャーだ。修理キットを使い、修理を試みるも、リムとゴムチューブの付け根がやられた。修理用のゴムのりが利かない。あきらめてわんちゃんのMTBを借りて、自転車屋まで走る。タイヤを背中にくくりつけて、田園を疾走する我が姿・・・。川島駅前、鴨島駅前と2軒の自転車屋をはしごするも、ぼくのMTBに取り付けられている仏式チューブは店頭に並ばず・・・。
 ここまでともはや観念。一人、川島駅前にてリタイヤ。汽車に飛び乗り、帰宅。御2人に実に申し訳なし・・・。惨めな気分と同時に、昂揚感とともにあった1日。
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